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『摩尼宝珠』のかたち [天然石講座]

おとつい行った太宰府開運館さんの石の講座『摩尼宝珠と宇宙』の感想です。
『摩尼宝珠』って仏教的な、聞きなれない名前ですが、丸っこいしずく型の石のことですね。
(前の日記にも写真があります)
可愛い形です。最初に、テキストと資料を配られます。
その中に、すっごく優雅で綺麗な観音菩薩さまの画像が。
手にマニ宝珠を持ってらっしゃいます。
今まで見たことないけど、中国の名のある画家の方の絵でしょうか。
そう、よくこうやって仏教系の菩薩さまとかが手の上に持ってらっしゃいますよね。

その絵に心奪われ、目が釘付けのまま、話がすすんでいます。
ロシア正教会やマレーシアの寺院の丸天井、あれ、マニ宝珠の形ですね。
あれは教会の祈りのエネルギーを、一点に集めて、天に向かって放射しているのだそうです。
おお、っとちょっとビックリ。
そう、マニ宝珠はエネルギー集約器、なのだそうです。
そして、橋の欄干などに使われている『擬宝珠』は、結界の意味も持ち、足元にある流れから身を守り、悪いものを寄せ付けないのだそうです。

この辺で各自開運館さん提供の、水晶のマニ宝珠をひとつづつ、貸していただきます。
ガラスと違って、水晶の厚みのある質感に、光がかげろうのようにとろりと溜まっています。
すごく贅沢な、美しい光景です。
開運館の店長さんは、ある時野外へマニ宝珠を持っていって、太陽の光がマニ宝珠の底面を通って、尖端からレーザービームのように一直線に地面に光が放射されるのを見て、マニ宝珠の働き - エネルギー集約器 - を理解したそうです。
そして「だって、光もエネルギーの一種でしょ。」と。
なるほど。説得力あります。

その他、昔話の『桃太郎』をスピリチュアルな寓話ととらえての、謎解きがありました。
桃太郎の桃の絵は、マニ宝珠の形ですね。

帰ってからネットで調べたところ、昔から「桃は魔を祓う」とされていましたが(原義としてはヤマモモ)、先の尖った桃太郎の桃の形は、江戸時代の挿絵ですでに見ることができます。
挿絵でよく見る白~ピンクの桃の絵は、明治年間に中国から輸入され一般に流布していた「天津水蜜」の桃の形が、いまだに当時の絵本の形を踏襲して現代に続いているようです。
(このリンクから、『孫悟空』に出てきた仙界の桃も見ることができます。)

http://doraku.asahi.com/earth/japan/seisan/060809.html

「魔(鬼)を祓う」桃太郎の象徴としての桃の形を、いまだにマニ宝珠型に保っているのは民族の潜在意識なのでしょうか。
なかなか興味深いところではありますよね。

講座内容も面白く、あっという間に2時間が過ぎたのですが、講座の間に手に持っていたマニ宝珠に愛着がわき、「講座に出た方は半額」にもつられて、我が家にもとうとうひとつ、お迎えしちゃいましたよ。マニ宝珠。
今週の土曜日にも同内容の講座があるそうです。
お近くの方にはおすすめです。
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